http://www.ohmynews.co.jp/news/20070726/13513TeamGoGo新潟でのガスボンベプロジェクトですが、
支援活動の報告をさせていただきます。
http://jp.youtube.com/watch?v=cVgMR3uLb4M以下、転載になります。
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震災翌日の17日から活動をはじめ、本格的にコンロを配り始めたのが20日、そして、1日に1500個のコンロを配ったのが25日で、その日から行政も動き始めて、我々の役目はピークを過ぎたと思っています。
合計で約3500台のコンロ、8500本のガスボンベを配ることができました。
ずっとコンロを配っていた荒浜小の避難所が閉鎖されたので、昨日は僕は問い合わせいただいた人たちに車に積んであった残りのコンロを必要としている人たちに渡してきました。
すべての人のニーズに答えられるのはもちろん無理なことですが、なぜか昨日はお年寄りが多く、ゆっくりと時間をつかって話すことができました。
大橋さんの「誤発注(単なる計算ミスで、その時点では正式発注はしていない)」も、いろんな話題に取り上げていただいていますが、あれが300万円かかると知りながらもゴーサインを出したのは僕で、(このような面白い記事があります。こんな視点もあるのを考える機会でいいですね。http://www.ohmynews.co.jp/news/20070726/13513)あれがなければ、僕も2000台ものコンロを追加発注する勇気はなかったし、必要なタイミングで必要な人たちに必要なものをとどけられることができたと思ってよかったと思っています。
今回の活動を通じて思ったことは、新潟では3年まえの豪雨災害でボランティアが大活躍しましたが、それ以来、管理は上手になりましたが、助け合いの精神は忘れられ、最初で最後だったのではなかったかと思います。
3年前の豪雨災害の前に勉強していたことは、「災害が起こると、物とボランティアに来る人があふれて2次災害が起こる」というものでした。
それでも、1階部分を全て失った被災した友達の家に入って思ったのが、「この人たちに、物を届けたい」という気持ちから、孫の代まで「2次災害を引き起こした大バカ者」と言われることを覚悟で、全国からなべから皿から衣類やテレビや冷蔵庫、洗濯機やふとんまで集めて無料で自由にお持ち帰りしてもらうという「楽市楽座」を企画し、実行しました。
結果は、見事にほぼすべての送られたものは被災者にお持ち帰りしてもらうことができ、そこから学んだことは、マスコミで報道されていた「物資はあまりあまっている」という報道は真実でもあり、間違いでもあることがわかりました。
どういうことかというと、役所には大量に物資が届きます。しかし、役所にはそれを配る手段もないし、配れば公平性の原理を失います。なので、集まった物資は、人知れず焼却されるまで倉庫から出る機会はなかなかないし、必要なタイミングでそれが出てくるのは食料と水くらいです。
豪雨災害のときは、家をきれいにするためにホースやノズルなどが災害発生2日後くらいから必要でしたが、それが配られたのは、民間が行うイベントに便乗して8月中旬にそのイベントに「寄付」されました。その時点ではすでに家は片付いているか取り壊しているので、それを必要としている人はもちろんいませんでした。衣類もそのときにその民間のイベントに「寄付」され、ニーズのピークは過ぎていたものの、求めている人たちが多かったのでなくなりましたが、それまで配られることは
なく、そのイベントがなかったら焼却処分されていたことでしょう。
我々はテレビや新聞などの情報を、真実であるかどうかを疑うことなく信じてしまいがちです。
僕は地元での災害が3回目であるし、災害支援活動も少しは経験してきましたので、報道と事実は同じではないことは知っていましたが、体験したことがない人はそうではありません。
報道で「物資は足りている」「人は足りている」と言われたら、それを信じてしまいますが、下記の産経新聞の記事が示しているように、必要な物資は届いていなく、必要な物資を届けるよりも、物資が届いて、余計な手間をかけなくてすむように最初からそれを制限するための情報を流していたので、それは事実と大きくことなることがあります。ボランティアについても同じです。ボランティアが来たら、被災者のニーズを拾い、ニーズに合うような仕事をつくらなければならないので、それを
最初から来ないでもらう報道をします。
先ほど述べたように新潟では3年前の豪雨災害依頼、国内では阪神淡路大震災以来、ボランティア精神は失われているのではないか...ということにもどりますが、新潟も3年前の豪雨災害から中越地震、そして今回の中越沖地震を続くにつれて、行政やボランティアセンターの役割は、「混乱を起こさない」ということに焦点が大きく当てられ、肝心の「被災者のニーズにこたえる」ことや、「助け合い」という精神が全くなくなってしまっているように思います。
今後、異常気象を含めて豪雨や台風をはじめ、自然災害が日本でも世界的にも多発すると思います。
そのときに、今のような状態では、救われる人も少ないのではないかと思います。もっとボランティアが自分たちの意思で自由に、大切なのは「必要なタイミングで必要なことを」ということで隙間を埋めていくことが必要だと思っています。
コンロを送る活動にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。送り状や振込み記録で、知っている人の名前を見つけては泣きそうになるくらいうれしく感じましたし、まだお逢いしたことがないにも関わらず支援いただいたみなさんの名前を眺めては言葉にできない感謝の気持ちがあふれてきました。それは僕たちにとってすごく勇気を与えていただけるものでした。
これから、まだ2000台分のコンロの支払い(1台1500円で300万円)が残っています。引き続きのご支援いただけるとありがたく思います。
■ 義援金の送り先
【郵便振替】 00570-5-92615
【口座名称】 若井 由佳子
ブログ
http://kashiwazak.exblog.jp/
被災者から、そして僕たちからのメッセージをお聞きください
。
動画レポート1
http://www.youtube.com/watch?v=98nhBU8Oh38
動画レポート2
http://jp.youtube.com/watch?v=mHlHYpQ5RvM
産経新聞ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070726-00000915-san-soci
不足する救援物資不足 衣類にコンロ…届かぬニーズ 中越沖
地震
7月26日14時2分配信 産経新聞
新潟県中越沖地震の被災者に全国から届けられた救援物資の
受け入れと、被災者らへの支給にミスマッチが生じている。3
年前の中越地震の際に救援物資が殺到し混乱したことから、柏
崎市災害対策本部が受け入れを制限したために需要が高い衣類
が不足しているほか、ガスの復旧が遅れているため要望の多い
卓上用ガスコンロの支給も高齢者に限定されている。被災者の
ニーズとマッチしない“お役所的発想”に被災者から不満の声
も出始めた。
中越地震では、個人から古着などの救援物資が殺到。倉庫の
確保や仕分けに追われたため、災害対策本部は地震発生翌日の
17日から、個人の救援物資の受け入れを中止。団体からも食
料などに限定した。混乱回避のための受け入れ制限だったが、
必要な物資が不足する事態になっている。
暑さに加え、洗濯も容易にできない中で、被災者らからは「
着替えさえあれば」との声がもれる。だが、需要の多い衣類は
Tシャツ600枚、下着はわずか66枚しか受け入れておらず
、被災から10日近くがたち、被災者らへの支給はほとんどな
い。
市地域防災計画(震災対策編)には、下着や衣類は支給すべ
き生活必需品目と明記されているが、山田秀商工振興課長は「
今回は衣類を欲しいという声が被災者から上がってこなかった
」と説明し、被災者側の要望との乖離(かいり)をみせている
。
柏崎市内ではガスの復旧が大幅に遅れる見通しの一方、水道
は復旧しつつあり卓上用ガスコンロがあれば自炊可能な地域も
ある。対策本部では、災害用に卓上用ガスコンロ約5000台
とボンベ約1万3000本を保管。外出できない高齢者らには
コンロの支給を始めたが、山田課長は「一般家庭はスーパーな
どで買ってほしい」と支給を制限している。
柏崎小学校でコンロとボンベをボランティア団体から支給さ
れた尾崎マツノさん(68)は「水が出れば、コンロで自炊で
きる。市がコンロを備蓄しているのであれば支給すべきなのに
」と不満を漏らす。同小に常駐する災害ボランティア団体「V
ネットぎふ」の川上哲也理事長(44)は「市が積極的に動か
ず、コンロを提供しようとするわれわれを制限しようとする。
こんな行政は初めて」とため息をついている。
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中村文昭さんの講演会の成功の余韻に浸る間もなく
中越沖地震が起こり、あの時は本当に驚きましたね。
加藤君、土田君とのご縁で川上さんとも知り合う事が
できて本当に良かったと思います。
今回はご一緒する事はできませんでしたが、同じ目的に
向けてまた一緒にサポートして行きましょう。
ありがとうございました。